「防人の海」
万葉の遥か昔
遠い、遠い、あの日
優しいあの人は
「防人」となって
足柄の山を越えて行ってしまった…
そして昭和
遥か南
遥か南のサイパンの海で
青い波間に消えていった愛しい夫…
9月8日、
横浜能楽堂で上演される『横浜三時空』。
これは
横浜が舞台の「新しいお能」です。
この「新作能」のストーリーは
二人の
悲しい女性の物語から成っています。
一つは
1250年も前の横浜の恋人たちの話。
愛する男性に「防人」の命がくだり、
その人が
足柄の山の遥か彼方
九州・太宰府に旅立つのを見送った女性の話です。
「防人」は
たとえ任期を無事に終えても、
「帰りの旅」が困難を極めたようで、
無事に帰れることは珍しかったようです。
この「恋人たち」とは
西暦755年、横浜から「防人」として旅立った服部於由さんと、
その妻女・服部呰女さんです。
ふたりの歌が
万葉集に採録されています。(第二十巻)
もう一つの物語は
昭和の大戦、第二次世界大戦で
夫を亡くした女性が守った操。
この女性は
まだ新婚間もない時に
夫がサイパンの海で戦死してしまいます。
しかし
過ぎし幾年ひたすらに
南海の波間に消えた夫を愛し
戦後もずっと独り身を通した横浜の女性の話です。
きっと
まぶたを閉じれば今も
夫のはにかむような笑顔が見えるのでしょう…
このふたつの悲しみが
9月8日、
紅葉坂の横浜能楽堂で終わります。
新作能『横浜三時空』の中で
この
「いくさ」に引き裂かれた二つの恋が
時空を超えて甦り、成就するのです。
恋のない人生はさびしいです。
あなたも、いかがでしょう
この時を超えた恋の成就に立ち会ってみませんか?
ああ、私も恋がしたい!
おっと
少しおかしくなってきたので
このへんで…
横浜飛天双○能『横浜三時空』サイト
http://sanjiku.yokohama-noh.com/
ハマ浜特派員 加藤博
カテゴリー:ハマ浜 通信 | 投稿日:2007年09月04日 | コメント・トラックバック:0件





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